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- 7月21日
持たせ方がどうして罠なのか
型稽古で、持たせ方は重要です。
技が成立するから、動きの流れを覚えることができ、効くことを実感できるのです。
でも繰り返しになりますが、持たれ方が変わってしまえば「型通り」では何にも効かないのです。
「ここをこう持て」だけでしか理解できないと、知識のコレクションができるだけです


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- 7月1日
燃えよドラゴンの指月の喩えを思い出しました
稽古の最中、黒帯の人が白帯の相手に「でも細かいこと考えてたら出来ないんだよね」と言ってました。 私は「そうなんだよね。だから、まず動画見てイメージできるようにしてって言ってるのは、そういうこと」と口を挟みました。
つくづく『燃えよドラゴン』の冒頭のセリフなんだよなと思いました。


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- 6月16日
柔道で合気が使われないのはナゼ?
こんなことを聞かれました。
合気道の力の使い方が有効なら、どうして柔道の試合で、そんな技術が使われないのですかと、聞かれました。
ああー、ね(笑)
私は、こう答えました。
おひとりだけ歴史上、柔道の試合で合気道を使ったと言える人がいる。鬼の木村政彦に、合気道のおかげで勝ったと


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- 5月13日
武産合気って、合気道と何がちがう? 開祖は何を伝えようとされたのか
久しぶりに、合気道の用語です。今回も開祖の直弟子の方々の言葉を、書籍等から集めて解き明かしたいと考えています。斉藤守弘先生をメインに、植芝吉祥丸先生は若干、そして武産合気の概念らしきところは、田中万川先生や五味田聖二先生、塩田剛三先生の言葉から探っています。
なにより最も長く開祖


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- 3月5日
手が離れないのはどんな理屈?
合気道には、片手持ち、両手持ち、綾手持ち、諸手持ち、後ろ両手持ちなど手首を持たれる設定の技が数多くあります。やったことがない人が思う一番の疑問は、「なぜ離さない」「手を離せばいいんじゃない」ということではないでしょうか。
いや、そうそう。防ぐには離しちゃえばいいんです(笑)


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- 1月19日
『体はゆく』が提起する“できる”の道筋と身体のユルさ
『体はゆく』という本を読みました。驚異的に面白い内容です。
サブタイトル「できるを科学する<テクノロジー×身体>」に惹かれて読んでみたのですが、動く技能を取得するとは、どういうことなのか。
そこをあらためて考えさせられるだけではなく、自分が技を習得するのは、こういうメカ


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- 2022年12月24日
満員電車に学ぶ ぶつからない呼吸力の方法
発端は、両手持ちの稽古をしていて「ぶつからない」ように動くと説明していたら、「ぶつかる」が分からないと聞かれたことです。これはどう伝えればいいんだと。
考えてみれば、私も合気道を始めたばかりのころ「ぶつかりをなくす」とか「ぶつからないように動く」とか説明されて、なんのこと???


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- 2022年11月26日
才能は遺伝? それともすべては後天的なのかという問いに
先天的な才能という概念自体が間違いで、ぜんぶ後天的なものだという主張が、異様な説得力をもって迫ってくる本です。
いやいや、そんなことないでしょうよ。
運動能力は千差万別。すぐに出来てしまう人もいれば、なかなか動作を覚えられない人もいる。そう思いながら読んだのですが、なんたって著


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- 2022年9月25日
それじゃあ、どれだけ運動すればいいのか?
今回の話に登場するのは、ほぼリモートで仕事している人たちなんです。たまに出社するけれども、あとは在宅でほぼ座りっぱなし。
コロナ禍で何年もそんなスタイルだと特別に何かしないと、とんでもなく運動不足だし、身体の使われ方が偏っていると思います。
リモートじゃなくても、一般的に筋肉量は


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- 2022年9月1日
腹圧をかけると体幹が強くなる?
先日の稽古中、ある女性に「ほら反り腰になってるよ」と注意する場面がありました。 すると意外な返事が。「腹圧をかけてるんですけど、ダメですか?」と。おお、腹圧をかけてる? 経緯はこうです。 なぜだか精晟会渋谷の女性会員は、整体などで反り腰だと言われた人が多いのです。反り腰とは骨盤の