top of page
BIトップ外ヘッダ.jpg
合気道ブログ.jpg

Clubhouseで【合気道マニアックス】始めます


Clubhouseって何なの? と詳しく知りたい方は、検索してください。

簡単にいえば、現在iPhoneのみのアプリで、招待制実名制の音声配信SNSです。録音禁止、内容を外に漏らすのもダメという規約らしいです。


私は2月になってから始めたのですが、あちこち聴いてみると、専門的な人たちが集まって話しているroomは、とても面白いです。ルームと呼ばれるものを立ち上げた人などがモデレーターとなって会話が進むのですが、専門的な情報やディープな知識がダダ漏れ状態です。

アーカイブはないし出来ないので、その場で聴かないと、貴重な情報も知識も得られません。


それが聴くだけをやってみた、私の感想です。

すぐに、これはルームをやってみたいな。何よりまず、私が聞きたいことを尋ねてみよう。メールや他のSNSでそんなことやりとりしない。掘り下げられない。だけどClubhouseで、その場で終わる会話なら行けそうだ。と思いました。


そこで2月28日日曜日の21時から20分間、【合気道マニアックス】というルームをやることにしました。

とりあえず5週間は続けます。

20分間なので、喋っていただく機会は当面ありませんが、よろしければ聴いてみてください。

合気会、心身統一合気道の方など、流派に関係なくご参加いただく予定になっています。





【当面のテーマは海外の合気道事情】


コロナ禍で世界の合気道道場は、どこも大変なことになっていると思います。もちろんどんな武道でも似たような状況にあると思いますが、接触する合気道では感染症対策をしっかりする必要があるはずです。日本でも同じだと思いますが、対応は様々です。



簡潔に段階で整理すると、

1.稽古場所が確保できているか、いないか

2.確保できている場合は、どれぐらいの時間、どんな内容の稽古をするか

3.稽古している量と質は、やっている人にとってどうか


1.は公共の施設を使っていて、そこが閉鎖されるとアウト。1都3県でも、市区町村によって対応が違うようです。

2.はコロナ前と変わらず同じように稽古しているところ。ソーシャルディスタンスを守って、剣杖を使うところに大別されます。

3.はまったく不明です。




この1年、ずっと閉鎖されている公共施設はないと思いますが、たとえば同じ横浜市でも、神奈川県立武道館だと非常事態宣言から4ヶ月、緊急事態宣言で2ヶ月の、のべ半年は使えなかったようです。横浜市武道館は時間短縮だけで、閉鎖はなかったようです。

稽古場所が確保できていても、勤務先の行動制限、あるいは自粛で稽古に参加できない人も少なくありません。そうなると、やはりこの1年で半年ぐらいしか稽古していない人は多いそうです。精晟会渋谷では、約半数がそんな感じです。



依然と変わらず、同じように稽古しているのは主に子供向けの道場のようです。

しかし前にも書いているように、私がすれ違う合気系の道場では閉め切ったまま稽古しているところがほとんどなので、驚きます。

何をどう考えられて、どんな稽古をされているのか。稽古内容についての発信はほぼないので、分かりません。精晟会渋谷では、普段から稽古内容をダダ漏れのように発信しているので、閉め切って隠す理由が分かりません。


たとえばコロナ禍で稽古していることへの批判を恐れてなのか、どうなのか。

このあたり、他の武道とは大きく異なるところです。日本国内で発信する人が少なければ、じゃあ海外ではどうなんだろう。と、聞いてみたくなりますよね。



【合気道マニアックス】をやるに当たって、スウェーデン、アメリカ・ニューヨーク・ロサンゼルス、ロシア・サンクトペテルブルグ、つながりのある海外の日本人に聞いてみました。

時差の関係やiPhoneユーザーではなかったりして参加できないもののの、教えてくれました。


日本より、はるかに厳しい…


あくまで私が聞けた範囲でですが。これは2年も3年もコロナが続けば、世界の合気道は確実に衰退しているなと思うほどです。

道場がやっていなければ、あるいは勤務先の行動制限や自粛であっても半年以上稽古していなければ、どうでしょうか。それが2年3年と続けば…




【さらにディープな内容にまで行けるか】


コロナがいつ収束するかなんてことを予想しても、どれだけの意味があるでしょうか。変異株が次々に出現したら、次の感染症が流行したら。

楽観的過ぎるのもバカですし、悲観ばかりしているのも問題です。


今必要なのは、今求められることは何かを考えること。稽古方法の変更がないと、2年も3年も続けられないと思います。


私は昨年の春にそう思って、剣や杖、武器を使っての稽古にシフトすることを考えました。特に杖です。

しかし養神館に杖はないので、養神館の基本技の体系に合う杖の使い方を模索しました。




コロナ対策だからといって、ただ剣杖を使っても意味はありません。

徒手の技と整合性がなければ、違う技を学んでいるようなものです。体術に役立たなければ、ダメだと私は思っています。整合性があっても、あたらしいことをやるのですから、教えられる側にとっては負担が増えます。



面白くて、剣と杖がそれなりに使えるようになって、体術の動きや理解にも役立つ方法じゃないと、負担以上のプラスにはならないと考えています。

そのためには体術の稽古もする。接触する杖取りも剣取りもやる。感染リスクを軽減するため、接触する技の時間は短くする。そう考えて時間配分もしているのですが、何年もやってみないと分かりません。どれも中途半端になってしまう懸念もあります。


だから稽古ごとに、個人個人がどうなっているか、結構観察しています。観察してシフトしています。



似たようなことは、多くの道場でやられているでしょう。

しかし先に書いたように、閉め切っているのは、従来の稽古方法のままをやっているからかもしれません。

確かに今までにない稽古をやろうとしても、お手本がない。参考にできる情報がない。

じゃあ海外にいる人たちと共有して、よりベターな方法を探れたらいいなというのが、Clubhouseの【合気道マニアックス】をやってみる原動力です。




合気系の場合、教えられたことを忠実に繰り返し教えるというスタイルが多いのかもしれません。

現に剣杖で稽古し始めた。でも教える人が師範であっても、剣杖をあまり習ってはいない。稽古していないという方は少なくないでしょう。まあ実際、ひどい剣杖の動画を見ることは多いですが。


だからといって、どこかに剣杖を習いに行くのもどうでしょうか。




【剣杖を取り入れるのか体術を変化させるのか】


現在、合気道の道場で岩間の剣杖を取り入れられているところが多そうです。

SNSで見る限り、世界的にも岩間の杖が多いようです。

岩間とは、斎藤守弘先生が伝えられる合気道、そして剣杖のことを指します。現在は岩間神信合氣修練会となっています。斎藤先生がお亡くなりになったのち、合気会から独立されたのです。


様々な著書を読んでも、斎藤先生の伝える技法が、合気会本部の師範方からどう思われていたかは、ハッキリしているかと思います。斎藤先生は、植芝盛平開祖の「我より進めて攻撃すること」を守られているので、合気会の体系とそぐわないのは当然です。

そのスタンスだけ見るなら『養神館と他の合気道とのいちばんの違いは?』に書いている通り、養神館と近いのです。



何が言いたいかというと、岩間の剣杖は、岩間の体術と整合性があるのです。

岩間神信合氣修練会以外のところが岩間の剣杖をやろうとすると、たぶん体術が変わってくる。変えなくても、しっかり稽古するなら、体術の動きが変わってくるはずです。


心身統一合気道には剣技杖技という、剣杖の型がありますが、この動きは心身統一の体術と整合性があります。


至誠館の合気道は、やはり鹿島神流の剣術の動きに見えます。


全剣連の杖道でも、神道夢想流でも、柳生新陰流でも、どこの合気道の体術とも齟齬があると思います。




杖道の道場で、合気会の高段者の人が私に「合気道の杖はなんかフアっとしていて嫌じゃないか」と聞いてきました。

私は、いや合気道で使う杖は合気道のものだから。杖道の杖は、杖道という様式の方法でしょうと答えました。

合気道か杖道か、どちらに軸足があるかも大きいと思いますが、私は完全に合気道のための杖です。


それに杖は、千変万化するから面白いと思っています。

こう打つこう突くこう叩くが決まっているのは、基礎的な稽古段階じゃないのかという立場です。




どこの剣、どこの杖を取り入れるかなんてことに興味はなくて、昨年春の非常事態宣言から、植芝盛平先生の剣杖の動画を闇雲に探してチェックしました。探してみると、自分が持っているDVDの中にも断片的にですが、結構あったので、何度も見ています。「杖は丸く使うんや」じゃないですが、どこの剣杖とも違います。

私の剣杖のベースは、開祖の動きであり技法です。


もちろんそれをそのまま、養神館の稽古に持ち込むわけにはいきません。違いすぎます。

だけど剣杖をアレンジしながら持ち込んで、体術が変化していくなら、その元が開祖のものであるなら先祖返りのように近づけるかもしれないし、いいじゃないかと思っています。



ともあれ、稽古法方が変わって体術が変化していく。道場の稽古のあり方が変わっていく。

そう考えているのが私だけなのかどうなのか。

Clubhouseでやる【合気道マニアックス】で、まずはお聞きしたいと思っています。

よろしければ、ご参加ください。






Popular articles

New article

bottom of page