top of page
BIトップ外ヘッダ.jpg
合気道ブログ.jpg

転換の動き、体の変更(二)はどうして95度で止めるのか?


養神館合気道 精晟会渋谷10月17日 【中目黒教室】の稽古の様子をSNSで投稿しました。稽古の中で少しだけ、基本動作「体の変更(二)」は、なぜ95度回転することになっているのかを説明しました。

養神館で合気道をやっている人は、なぜ95度だなんて、あまり疑問に思わないでしょう。私は他流で合気道を始めたので、入門当初はかなり戸惑いました。

多くの合気道で転換の動きは、180度まわる

体の変更(二)は、片手を持たれて押されてきたときの動き。突きでも両手持ちで同じですが、汎用的に説明すると相手の力の流れを外します。「同じ方向を向くと、相手の力を無力化できる」とする流派もあります。

私もそう思っていましたし、転換という言葉の意味もそうでしょう。ではどうして養神館では95度と決まっているのでしょうか。

塩田剛三先生の本では「相手の力を流すことができる最小角度95度で稽古する」

故・塩田剛三先生が監修された最後の本と言われる『養神館 合気道入門』には、「流す角度は多種あるが、基本としては相手の力を流すことのできる最小角度95度で稽古する」と補足的に書かれています。

この本、とても平易で写真も数多く、わかりやすいのですが、すでに絶版。アマゾンでは中古本が出品されています。

実際にピタッと95度で止まる、というより止めることは難しいですが、90度から少し回れば相手の勢い、力を流すことができます。「流す角度は多種あるが」「最小角度で稽古する」というところがポイントですが、どうして最小角度を基本とするのでしょう。

私がFacebookTwitterインスタグラムなどに投稿した動画でも、180度回れば相手は大きく崩れています。90度から少し回った動きでは、崩れていますが大きくはありません。

松尾正純師範は「相手を遠く離さず、コントロールするため」と

精晟会横浜青葉支部の代表、松尾正純先生は「相手が遠くに行ってしまっては、技をかけることができない」とおっしゃいます。それに自分より大きな、重い相手がどんどん押してくれば自分の体勢が崩れてしまう。海外に行けば、自分より大きな相手ばかりだと思った方がいいとおっしゃいます。

プロレスで、振り回した相手に逆に振り回されて飛ばされるという、あれですね。

自由技になれば、相手の力を流すために回る角度は状況に応じて多種多様ですが、基本動作や基本技では、最小角度でしっかり止め、しかも自分は崩れない姿勢を維持できるよう、稽古するということなのだと思います。

合気道の体験バナー

Popular articles

New article

bottom of page