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和製英語インナーマッスルの概念を提唱した整形外科医の話は目からウロコだった


後ろ両手持ち

奥さんが「見ておいた方がいい番組、録画しておいたから」というので、なになにと再生してみると、それは朝の健康番組でした。


番組は「目からウロコの医療人」というテーマで、4人の医療人が取り上げられていましたが、録画されていたのは整形外科医の先生。肩の筋肉が内側と外側で異なる働きをしていることを解明。この内側の筋肉に「インナーマッスル」と名付け、学会で発表した整形外科医の筒井廣明先生が出演されていました。


番組の中で扱っていたのは五十肩。肩のインナーマッスル「腱板」は、肩関節の動きを安定させる働きがあるそうです。腱板がちゃんと働かないと五十肩になったりするそうです。

そして腱板を正常に働かせるための運動療法が、なんと腕を机などに乗せ、指同士を小さなリズミカルな動きで軽くタッチするだけだというのです。



インナーマッスルについて詳しいわけではありませんが、今まで思っていたことと、筒井廣明先生が語られてた内容とでは、前提が少し違っていました。確かに目からウロコです。


私は五十肩ではないので、その治療法自体に興味はありません。しかしインナーマッスルを正常に働かせる方法には、もちろん興味があります。

だいたい五十肩は運動不足が原因で起こるんだろうと、勝手に思い込んでいました。でも治すのが、インナーマッスルの働きの正常化が鍵だなんて、とても興味深いです。




インナーマッスルとは何か?


「体幹を鍛えろ」なんてフレーズは、よく聞きますが、中身は腹筋背筋をやれということだったりします。私は道場でそんな話になったとき、「ボディメイクならそれもいいけど、合気道のためという以前に、姿勢や健康のためには深層筋を鍛えた方がいいよ」なんて言ったりします。


深層筋とは、もちろんインナーマッスルの意味で使っているのですが、じゃあインナーマッスルって何かということになると、説明しますが、実はあいまいでした(笑)

身体の深部にある筋肉群のことで、鍛えても太くならない。しかし姿勢の制御には欠かせない筋肉だ。ぐらいの認識です。



たとえば体幹部のインナーマッスルとは「横隔膜」「腹横筋」「多裂筋」「骨盤底筋」の4つだと言われたりします。

私は体幹というカテゴリー分けに入るかどうかはともかく、腰椎(背骨の腰部分)から大腿骨(太ももの骨)までをつなぐ「腸腰筋」だって重要だと思っています。


いや、重要じゃない筋肉なんてありませんが。


そして「横隔膜」「腹横筋」「多裂筋」「骨盤底筋」の4つは特別鍛えようとしなくても、腹圧をかけるような呼吸法をやっていれば、活性化するはずだ。

「腸腰筋」は足を上げるように歩いていれば、活性化するんじゃないか。と考えていたので、日常生活でいくつかのポイントを意識していれば、特別なことをしなくても大丈夫だと思っています。

つまりはIAP呼吸法のことですし、室伏広治さんが書かれている体幹ボックスの考え方です。


「室伏式 世界最高の疲労回復」表紙


それがコロナ禍になって、歩くことが激減したので、これはまずい。出歩いていれば、荷物を持ったまま階段も登るし、色んな動きをしている。電車でも立っているので、自然にインナーマッスルを鍛えていたはずの負荷が、激減しています。

そこをカバーするためにやり始めたのが、HIITやピラティスです。


筋トレ的なこともしますが、どこかの筋肉をピンポイントで鍛えるようなことは、なるべくしたくない。なぜなら、動きには全身の連動性が必要だけれども、ピンポイントで負荷をかけるようなことをしたら、連携する感覚が損なわれるかも、という懸念があります。


そんな風に考えて、いろいろやっているので、私自身は特別インナーマッスルを意識してはいませんでした。

しかし番組で語られていたことは、ちょっと違っていました。




番組で筒井廣明先生が語られていたこと


内容の概要は、番組の公式サイトに書かれていました。



肩は多様な動きができることと引き換えに、安定性の悪い関節。トラブルを抱えやすいといえるかもしれません。


ただ私が知らず、へーとなったのはこんなところ。それはグラフで出ていました。言葉だけだと、かなり分かりにくいので、番組でもイメージ図でしたが、私がさらに簡略化した図にしてみました。


利用の筋肉の活動量

「理想の筋肉の活動量」として出されていたのは、こんなグラフ。筋電系によると、インナーマッスルの方が活動しているということですね。

番組では詳しい説明はありませんでしたが、小さな筋肉ですしパワーとしては大したことなくても、フル稼働しているのでしょう。



一方「五十肩が治りにくい人の筋電図」として出ていたのは、こんな二つのグラフでした。


五十肩が治りにくい人の筋電図

左はそもそもインナーマッスルが活動しにくい状態になっている。右はアウターマッスルが過剰に働いてしまうということでしょうか。


あくまで私の解釈ですが、左の方は、そもそも安定させるインナーマッスルの機能が衰えているから、関節にトラブルを抱えやすい。土台がグラグラな状態で、力を出しているといえそうです。

右の方は、負荷が増えるにつれアウターマッスルが出しゃばってくると解釈できそうです。つまりアウターマッスルが力んで使われているということでしょうか。



繰り返しますが、私の勝手な解釈です。

左のタイプは、番組で言われていた「指同士を小さなリズミカルな動きで軽くタッチする」運動などで、インナーマッスルが働きやすい状態に持っていくことができる。


対して右のタイプは、インナーマッスルが働いているものの、ある負荷以上になるとアウターマッスルが過剰に働くのですから、力みで怪我をしやすくなるのかもしれません。



いずれにせよ、これらのグラフから分かるのは、インナーマッスルはアウターマッスルより、常に活動量が多いのが、正常な姿なのだと解釈しました。




じゃあ体幹のインナーマッスルはどう働かせる?


「指同士を小さなリズミカルな動きで軽くタッチする」ことで、肩のインナーマッスルの働きを正常化できる。それはきっと、アウターマッスルを働かさないで、小さくインナーマッスルを動かす繰り返しが必要だと言い換えることができると思います。


私はこう考えました。

この写真は、娘が小学生のときに使っていた木でできたイスの一部です。娘といってもすでに既婚なので、うん十年も前のものです。



ネジで止められているので、それなりに揺らぎがあり、それが心地いいのですが、時間とともにネジ穴が壊れてきます。ネジ釘をいくら締めたところで、短時間座っただけでも外れてきます。

一カ所ぐらいネジが外れても、姿勢良く座っていれば問題ありません。でも足を組んだりすると、壊れそうになります。


肩関節とそのインナーマッスル「腱板」は、この関係に例えることができそうです。本来の形をキープする機能が損なわれている。

木材が骨。ネジ穴とネジ釘が腱板。ここがしっかり締まっていないと、穴はどんどん削られていきます。


足を組んだりふんぞり返ったりしても安定的に座るにはどうすればいいかと考えて、太いゴムバンドを買ってきて、ぐるぐる巻にしたとしましょう。

ゴムバンドが固定しているので、イスはしっかりしています。ただネジ穴とネジ釘はガタガタのままなので、そのまま使っていれば、さらにネジ穴は壊れていくでしょう。

これが、アウターマッスル優位な状態と考えられるのではないでしょうか。



それでは、体幹のインナーマッスル優位にするには、どうすればいいでしょうか。

や、私には分かりません(笑)


たぶん前述のように、腹圧をかけるような呼吸法をやっていれば活性化し、正常化もするはずだと思っていますが、「横隔膜」と「骨盤底筋」については少し別かもしれません。


武道には胸を開くとか、肛門を締めるとか、さまざまな要訣がありますが、どの程度なのかというところは気をつける必要があると思います。


例えば、腹圧をかける呼吸法と書きましたが、力むと腹直筋が強く働いてくるはずです。



筒井廣明先生が肩以外のインナーマッスルについて、どんな見解をお持ちなのかは分かりません。調べても、なかなか出てきません。

ただ肩関節に関しては、五十肩だけではなくスポーツ障害についても取り上げた特集が、BS-TBSであったようです。その動画がYouTubeにありましたがシェア不可なので、ご興味があれば、公式サイトでご覧ください。ここで語られている短いフレーズだけでも、かなり参考になります。





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緊急事態宣言解除に伴い、10月1日からの体験を再開します。

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