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オンライン道場についての判断は?

April 27, 2020

 

ブログに書きますけど、自分の考えを整理するためのものですし、まず読んで欲しいのは精晟会渋谷の会員です。そしてもしかしたら道場主催者には役立つかも、という内容です。

 

 

【他の道場代表からどう思うかと聞かれて】

 

緊急事態宣言で、少なくとも1ヵ月以上稽古できないのは間違いないという状況になって、考えました。会員の人たちが合気道の動きを忘れてしまわないように、あるいは身体が動かなくなる心配があるので、なにか出来ることはないだろうかと。

稽古の休止を通知したとき、精晟会渋谷の会員からも、オンラインレッスンはやらないのですかと返信が来ました。

 

鍛錬方法とかは、どうでもいいわけではないですが、優先順位は低い。休止中にあえてビデオチャットでやらなくても、基本動作やそのほかも普段の稽古でやっていることです。

そんなことより例えば受け身。10年20年やってる人なら、1年ぐらいブランクがあってもすぐできるけれども、精晟会渋谷にそんな人はいない。出来てから4年も経ってないんだから、ほとんどの人は数ヶ月も受け身をしなければ怪しくなりそうだし、身体に適度な衝撃は与えた方がいい。

そう思っていろいろ考えたけれども、家の中で受け身が出来る人いる?

 

うちには畳がないだけじゃなく、そんなスペースはありません。前倒受け身や後方転倒受け身ならできるけど、前方回転も後方回転も、やったら確実にどこかにぶつけてしまう。

受け身がやれないなら、オンライン道場はないな。と思っていました。

私は合気道が現実的に、一番役立つのは技よりも受け身だと思っているのです。オンラインじゃなくて、じゃあ公園でででも? と考えましたが、大きな公園は密集しているようですし、電車に乗って集まるのも本末転倒です。

 

そんなときに、「オンラインレッスンはどう思うか。やった方がいいか?」と他の道場代表から聞かれたのです。答えていると、自分で考えていたことも考えていなかったことも、ある程度まとめて整理できました。

どんな風に整理できたのかを書く前に、オンラインをやったという投稿をSNSで見かけるようになりました。養神館合気道では、養神館合気道龍が、誰でも見ることができるライブ配信、そして会員向けのクローズドなZOOMレッスンもおやりになっているようです。

まず、そこから見ていきましょう。

 

 

 

【養神館合気道龍のオンライン道場】

 

養神館合気道龍は、養神館の中の最大会派です。代表の安藤毎夫先生は、養神館本部道場の主席師範も務められています。

 

龍会員向けのZOOMレッスンは「ZOOM合気道」という名称で、招待制になっています。

私は部外者ですので、公開された情報からしか窺い知ることはできませんが、Facebookでは4月18日にアナウンスされています。大人向け、キッズ向け、初心者向けの三クラスで運営されているようです。

 

龍Facebookページ

 

誰でも見ることができる一般向けは、4月の上旬からYouTubeで公開され、それをFacebookなどで共有されていました。

その後はFacebookでライブ配信されていましたが、途中から「Ryu ZOOOOOMING Aikido」とのタイトルが付くようになり、あれ?と思っていると、このところの映像では道場入口付近に設置されたスクリーンにZoom画面が投影されている様子が写っています。

なんとFacebookでライブ配信すると同時に、Zoom配信もされていたのです。

 

かなり驚きました。撮影は2方向からのようです。タイトルのRyu ZOOOOOMING Aikidoからすると主に海外向けで、Facebookライブは国内向けかなと想像しました。

Facebookページのライブ配信は、配信後も見ることができます。高頻度で更新されています。

私は安藤先生が説明されている剣を持った座位での二方斬りは、なるほどこれは養神館ならではの正面を維持した鍛錬法になる。座位なら家の中でもできるだろうとやってみましたが、剣があちこち当たってしまい、ゆっくりじゃないと無理でした…

 

ともあれ安藤先生の実行力は、素晴しいです。

 

龍本部道場は、合宿設備もありWiFiが完備されています。

今年は両方とも中止ですが毎年5月には浦安市合気道連盟の演武大会があり、精晟会では鎌倉指導者研修会があります。海外から来日する精晟会関係者は、研修会前に龍本部道場の天龍館(宿泊施設)に泊まって稽古したり、浦安市合気道連盟の演武大会に出たりします。その窓口は私なので、部外者ですが、それなりに詳しいのです。

 

一応補足しておくと、Facebookのライブ配信では視聴者はリアルタイムでコメントを投稿することができます。Zoomのように、お互いの姿が見えているわけではありません。

 

 

 

【他の武道の現状はどうなのか】

 

合気道は接触があります。しかも二人以上で組む相対稽古が必須ですから、オンラインレッスンは自ずと、ひとり稽古の延長しかできず、限界があります。

もしかすると手の触覚まで再現できるVRなら、かなりのことまでできるようになるかもしれませんが、需要があってもまだ何年か先のことでしょう。なによりライブでやるなら、マンツーマンでしかできません。

 

その点、打撃系なら、単独でできることはかなりあります。通常の道場稽古だって、単独動作が少なくとも半分以上を占めているはずです。

 

探してみると、二つの空手道場のオンライン指導を取り上げたものがありました。

何をやっているか、どんな機材が必要かも細かく書かれていて、理解しやすいです。

[イーファイト]ジム、道場のオンライン指導は実は意外と簡単、LINEかZOOMか、必要な設備を紹介

 

手持ちのスマホをWEBカメラとして利用する方法が書いてあったりと、格闘技系情報サイトとは思えないほどの詳しさです。

 

イーファイトの記事で紹介されているビデオ会議ソフトは、LINEビデオ、Zoom、スカイプですが、Facebookは4月に入ってから最大50人に対応する「Messenger Rooms」を発表しました。

何を使うかは、記事のようにLINEを使っている人が多ければLINE、あるいはFacebookユーザーが多ければMessenger Roomsという選択の方法もあるでしょう。

 

いくつか課題があるので、私見をまとめて書いておきます。

 

 

 

【双方向のオンライン道場を実施する仕組み的な課題】

 

テレワークが推進されていることもあり、ビデオ会議ソフト・グループビデオチャットサービスの需要が高まっています。どこにも数字がありませんが、報道やSNSで見かけるのはZoomの話題が多いようです。

 

ところがZoomには、セキュリティ上の問題点が指摘されています。ひとつはZoom爆撃と呼ばれるものです。

横行する「Zoom襲撃」、InstagramやTwitterで共謀呼びかけ

結局、Zoomは使っても大丈夫なのか?

 

Zoomでは5月末までに暗号化の強化を行うとしていますが、問題はZoom自体のポリシーにもあると警鐘を鳴らすセキュリティ専門家も多いのです。

人気ビデオ会議アプリ「Zoom」が今も抱えるさまざまな問題

 

こんな問題は、素人では判断できません。Zoomだけが問題なのではなく、私はFacebookだって似たようなものだと思っています。Messenger Roomsだって、これから問題点が出てくるでしょう。少なくとも最新の情報を自分で探す人がいて、リスクを判断しないと継続的な運営は難しいのではと思います。

通常のSNSの投稿もリスクゼロではありませんが、リアルタイムで大人数でやりとりするとなればリスクは大きくなって当然です。

 

 

それからウェブカメラをどうするかも課題です。イーファイトの記事では、広角のマイク付きWebカメラが紹介されています。

指導する側は、広角のマイク付きWebカメラがどう考えても必要だと思います。パソコンやスマホのインカメラは、画質がそれほどではないようです。iPhone11 Proの超広角が話題になりましたが、このGizmodoの記事の一番下にありますが、この超広角ぐらいは必要かと思います。

iPhone 11 ProのカメラをXSと比較

 

 

もちろん道場から配信するなら、アングル的にはインカメラの標準的なレンズで問題ないはずです。でも自宅からなら、広角どころか超広角じゃないと全身が入った状態で動いても、すぐに見切れてしまうでしょう。もちろん豪邸な別ですが。

 

イーファイトに掲載されている画面の画像では、参加している生徒は、まず全身が見えている人はいなさそうです。

つまり、あくまでビデオ会議の仕組みなのです。胸から上を写すためのもの。

スマホからだって参加できて手軽ですが、会議用の仕組みなので、参加する側も広角のマイク付きWebカメラを用意しないと、なかなか全身を写しながらチェックしてもらうというのは厳しいはずです。

記事に出てくるように空手の型を指導するなら、演武線を移動するので、参加者も本来は広いスペースが必要です。

 

 

 

【それでも必要になるかもしれないと思うは】

 

イーファイトの記事では、こう結ばれています。

コロナの長期戦の予想もあるので、緊急事態宣言を終えても、スポーツ観戦が無事に開催できるようになるまではオンラインクラスは持っておいた方が無難かもしれない。海外に道場があるところは、有料ゲストチケットを発行して指導するのもいいだろう。オンライン道場は、アイディア次第で多くの可能性を秘めている。

私もまったく同感です。

え? ここまで書いてることと違うじゃないかと言われそうですが(笑)

 

やるのは、それほど難しくない。でも意味があって安全に運営するには配信する側が道場などにいて、設備を揃え、セキュリティなど最新の情報をチェックしながらなど、条件はかなり限られると思っています。

 

「オンラインレッスンはどう思うか。やった方がいいか?」と聞かれて答えたことの流れは、ここに書いてきたようなことです。

本部道場とか大きな団体は、やった方がいい。だけど個別の小さな道場が意味あるものにするのは、かなり難しい。今やったとしたら、オンライン飲み会みたいにしかならないよと(笑)

それに精晟会渋谷の場合には、昇級審査に必要な技は、会員ページに詳しい動画が置いてあるからと言っていました。

 

でも取り組みはじめた方がいいかなと思うようになったのは、どう考えたって、この自粛はGWで終わらないでしょう。どこかで非常事態宣言が終わったって、稽古の再開はそれより先のはず。

イーファイトが書かれているように、スポーツが無観客ではなく開催できるようにならなければ、稽古の再開は難しい。じゃあどうするのって、それはまた別の機会に書くかもしれませんが、シナリオはひとつじゃないですから。

 

 

稽古の再開が先になればなるほど、心配になる内容、優先順位が変わってきます。

前述のように、最初は、会員の人たちが合気道の動きを忘れてしまわないか、身体が動かなくなる心配だということでした。

現在は、メンタルです。なんかもう、どのSNSでも精神的なバランスを崩している人が多いと思います。浮上してこない人もどんどん増え、どういう状況かは分かりませんが、現在の環境では平常心でいられなくて当然です。ところが私は、まったくの平常心と言っていいぐらいに動揺していません。揺らぐのは、お金の心配ぐらいです。

 

道場はコミュニティの側面もあります。指導するとかそういうことではなくて、メンタルのゆらいでいない私が主催して、オンライン飲み会になったっていいじゃないかと。

私は、まったく飲めませんが(笑)

 

 

それに稽古の再開がどういう形になるか分からない。今まで年末年始とお盆をのぞいて週二回やっていたのが、同じようにできるのかどうか。予測できない以上、選択肢は前向きなものを増やした方がいい。そう考えるようになりました。

 

 

 

【追記:オンラインで無外流居合道教授】

 

ONLINEで全国・全世界向けに居合の稽古をライブ配信。そしてオンラインで昇級昇段審査も可能。そんな情報が出ていました。居合いは確かに一人で出来るけれども、審査までってどうなんだろうと公開されているYouTubeを見たら、会長のキャラクターも仕組みも、これなら可能かもなぁと思わせるないようでした。スポーツ庁のBUDOツーリズムとも関係しているようです。

 

いろいろ説明するより、動画を見てください。

 

これを見ると、選択肢としてライブ配信は確実にあるなと思えます。

合気道の場合は、審査までやるのは、かなり困難ですけれども。

 

 

 ◎合気道の体験について

 

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