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合気道限定だと、脱力にどんなメリットがある?


飛び受身

稽古で「脱力はなんのためにするのですか」と聞かれ、そういえば自分でも整理して考えていない。どんな利点があるのだろうと、改めて考えてみました。

もちろん、健康にいい。リラックスしているのだから、精神状態もいい。

と日常的なメリットは、まちがいなくあります。

ボディビルダーがポージングしているところが、正反対の状態です。

前に書いた「脱力って、どうやったらいいの?」の中では、「次の瞬間働くことができる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけ」にふれています。

だから瞬間的に大きな力を出せ、素早く動けるのですが、それはどんな運動や競技にだって言えること。

それ以外に、合気道にとってはどんなメリットがあるのでしょう。

脱力することは、どうして合気道にとって必要なのか?

「脱力って、どうやったらいいの?」の小見出し[合気道の場合の脱力とは、どんなもの?]に書いていることも含めて、改めて整理してみます。

◯姿勢や動作で、力の通り道を作るため

重心が移動する力など大きな力を相手に届かせるため、姿勢で力の通り道を作ります。そのときに、たとえば肩などが力んでいるとそこで渋滞して、止まってしまいます。

◯自他一体で、力の通り道を作るため

相手の腕を掴んでいる、あるいは掴まれているとき。相手を動かすには、掴み掴まれているところを通じて力を伝えますが、接しているところが過剰に力んでいると伝わりません。渋滞というより、道路が折れてしまっている状態です。

もちろん動かすには、相手の力を受けにくく、こちらの力は伝わりやすい角度と形を作ることが必要なので、その形を作る必要最小限の筋出力は必要だと思います。

相手の腕、自分の腕の区別をなくし、こちらの力だけを伝えるための脱力です。

◯摩擦をコントロールするため

正面入り身投げなどでは、両腕が相手の体と接しています。側面入り身投げなどでは、胴体が接しています。そのときに腕や胴体が力んで硬くなっていると、上滑りしてしまいます。指で引っ掛けたり挟んだりするときも、同じです。

物理的に適切な言い方かどうか不安ですが、いわば動摩擦力をコントロールできる状態で技を行うことが必要です。硬くて摩擦力が小さいと、力が伝わりません

◯接触面から情報をもらうため

手でも腕でも胴体でも脚でも、脱力して相手に接していると、そこから相手が動こうとする方向や大きさが伝わってきます。技の途中でも、把握できます。いわば動きだしの、センサーモードになっています。

反対に力んでいると、感じたときには、すでに動かれてしまっています。

※参考 「満員電車にこそ、護身が必要かもですね - 2」

◯重い腕や重い体にするため

合気道で使う大きな力は、ほとんどが重力を活用したもの。重力を味方にして地面からの反力をもらい、姿勢で通り道を作って相手に伝えたりします。

でも通り道を作らなくても、体は重いのです。泥酔など意識を失っている人は、とんでもなく重い。そういう重みを利用します。たとえば側面入り身投げなどでは投げるときに上から水月に当て身を入れますが、ただ腕を完全に脱力して落下させれば重みだけで大きな衝撃が生じます。

相手を吊り上げた状態から全身を脱力させて一緒に落下すれば、もっと大きな力学的エネルギーが生まれるはずです。腕だけ振れば、投げ飛ばすことができます。

便宜的に項目に分けましたが、どれも重なってますよね。

以上、拙い私の脱力解釈でした。

体験してみてください。

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#術理

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