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短刀取りを、入身ばかりして止めた理由


10月22日土曜日、第66回全日本養神館合気道総合演武大会が開催されました。

9月に入ってから指導者演武に出ることになりました。いままで団体演武にしか出たことがなかったので、いろいろと考えます。もちろん不安もありますが、それ以上に何をやろう。いつ稽古しようと考えます。精晟会渋谷を始めてから、中目黒で月曜日、表参道で木曜日に稽古していますし、土曜日には精晟会あざみ野の稽古に出ていますが、自分の稽古をできるタイミングは、ほとんどありません。

何をやるかは、すぐに決めました。

短刀取りと自由技のやり方の違い、自分の解釈の違いをやってみようと思ったのです。

自分の身を、短刀から遠くに置くこと

養神館の合気道をはじめて驚いたことはいろいろありますが、最初のころに衝撃を受けたのは、精晟会あざみ野代表・松尾千津子師範から、短刀の突きの外し方を教えられたときです。突いてきた腕を、外に出ながら体の変更(二)で捌く。手刀で突くというか押すのですが、自分の体を短刀から遠いところに置くとおっしゃり、手本を示されました。

そうだ、刃物なんだから体を安全圏に置かなきゃダメだ。徒手の技とはちがって当たり前だと、とても納得しました。

というのも、私は他流派の出身。そこの二段の審査技で太刀取りがあるのですが、やりながら、いくらなんでもこれは無理があるよな。いくら木刀相手でも、私はこんな風に入っていけないし、後ろに下がったりできないと思っていました。

それが自分の体を遠くに置く。安全なところに置くことを第一に考えれば、徒手・素手の技とは動き方が違ってきます。

太刀取りも演武でやった経験があるのですが、松尾正純師範からとんでもない課題を与えられて、悩みました(笑) でも今回は、短刀取りのことです。

ほぼ自分の解釈で、入身と当て身でやってみた短刀取り

指導者演武が終わって席に戻る途中に、精晟会の他の道場の指導者から「短刀取り、良かったよ。あんなやり方知らないから、こんど教えてくれ」と社交辞令とともに質問されました。

精晟会というのは、塩田剛三先生とともに養神館をおつくりになった寺田精之先生の高弟の方々が始められた養神館の中の団体です。

私がやった短刀取りは、創作ではありませんが、養神館の技や理合いを組み合わせています。短刀を逆手持ちにし横面を刺しに来たところを止めて、一般的には五教に持って行く技はあります。最後、短刀を取り上げるところは寺田先生式だと、蹴り飛ばすのです。

また突きを捌いて躱して加速させないようにして入身突きをするのは、精晟会久里浜の石黒行雄師範が精晟会の鎌倉・指導者研修合宿で教授された入り方を、短刀取りに応用してみました。

稽古をしていたときに、最後に短刀を上手く取り上げられないなと試行錯誤していたら、松尾正純師範から「取ろうとしなくていいんだよ」とアドバイスをいただき、このまま首を切ってしまえばいいんだとか、相手が離したくなるように工夫しました。

だから創作ではないけれども、他の人が知らなくて当然です。

ただ技への持って行き方以前に重視したのは、とにかく大きな入身と当て身で止めるだけではなく、崩してしまうこと。それによって自分の体を遠く、安全な位置に、そして有利な体勢を保てるのではないかと思ったのです。

徒手の技では、一転して受け流す転換と脱力を

短刀取りでは、横面と正面打ち、突きをやりました。その後、徒手で自由技として同じ横面と正面打ち、突きをできるだけ脱力して、受け流す転換でやってみようと設定していました。1度だけ入身で止めてしまっていますが、脱力のところは出来ていたのではないでしょうか。

短刀取りでは、まずしっかり止めていますのでコントラスト・違いは表現できたかなと映像を後から見ると思っています。でも徒手では、気持ちまで脱力して残心がおろそかになっています。

もう松尾千津子師範から、怒られそうです(笑)

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