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満員電車にこそ、護身が必要かもですね - 1


道場で稽古が終わった後、合気道を始めた理由や、続けていて変化したことを聞いていたら、合気道歴4〜5年の人が「通勤電車で絡まれなくなりました」と教えてくれました。

通勤電車で絡まれる!? 私はそんな経験ありません。

絡まれるっていったいどうしてと聞くと、「満員で、なんかピリピリしてるじゃないですか。いきなり胸ぐら掴まれたりすることが年に1回ぐらいあったんですよ。それが合気道始めてからは、なくなりました」というのです。

さらにどんな相手か聞くと「たいがい高そうな時計をしたおっさんです。金持ちそうなのに、余裕がないんだなと思います」ということでした。

ああ、なるほどなるほど。だけどあなたもゴツゴツしてたんだね、と返事しました。

確かに朝の通勤ラッシュはピリピリしています。口論なら、私もなんどか聞いたことがあります。

壊れている人は危険ですが、ちょっと別の話。でも押されて押し返さないと自分が倒れてしまうだけならまだしも、倒れそうになることで他の人に迷惑かけてしまうことなら、ありがちです。

そんなときに体がゴツゴツしていると、緊張が高まります。

スマホをいじったり、本を読んでいたりすると肘も背中も硬い

性格の問題ではなく、電車の中で何かしている人の体は硬くなっていると私は思います。特に肘。満員電車の中で、押されたり、それに耐えようとするときに肘に力が入っていると、接した相手は痛いのです。

自分では力んでいない、硬くなっていないと思っていても、何かに夢中になっているとその姿勢を維持しようと、頑に体を固めているのだと思います。硬い同士が反射して押し合っていると、お互いに痛さに悪意があると感じてしまい、トラブルになるのかもしれません。

だけではなく年を重ねれば重ねるほど、精神ばかりか体も頑なところが顕著に出てくるのだと思います。いや本当に私も(笑) 

体もどこかが硬い、柔軟性に欠けるなんていうのも、長年の姿勢や動きのクセが蓄積したもの。言い換えれば、どんどん頑な体になっていくようです。頑な体が、自分の立ち位置を守ろうと頑になっていると、現実的に周囲は痛いのです。

合気道をすると、どうして柔らかくなるのか

ではどうして、合気道を続けていてトラブルがなくなったのでしょうか。簡単にいえばゴツゴツしなくなったということでしょう。

この話を聞いたとき私は、満員電車の中で押されたときにどうすればいいか、後ろ両肘持ち側面入身投げという技で説明しました。崩すとき投げるとき、相手と接している面積がやたらと多い技です。

接しているところに力を入れちゃいけないし、ほとんど動かさない。腕はもちろん、体幹も。動かすのは腰や後脚。そうすると、相手とぶつからない。ぶつからないのに大きな力を及ぼせるので、相手を動かせる。満員電車で押されても、同じような体の使い方をすれば、ぶつからないと。

もっとも急ブレーキなどで人が崩れてきたときは、何十人分もの重みが移動してくるので、あまり当てはまりませんが。

どんな技でもそうですが、パワーで押し切るわけじゃない。それで投げられても合気道じゃない。

また力を入れて力むと硬くなり、相手は反射を起こしますし、上滑りしてしまいます。だからピトっとくっついておく。

故・植芝盛平合気道開祖は、愛をもって合氣することこそ真の武。万有愛護。自他一体、氣心体一如の動き、とおっしゃっていたと言われます。

思想的なところまではわかりませんが、自他一体は具体的な技術としても、こういうことなんじゃないでしょうか。私の解釈では、まずピトっとくっついておく(笑)

上に貼付けたツイートでは、手のことで説明しています。

こんなことを書いている私も、大したことありません。圧倒的なパワーでこられると、ついつい力んでしまいます。きっと精神的な反射が起こるのですね。

ただ絡まれたことはありませんが、電車の中でケンカを止めたことはあります。止めたくて止めたわけではなく、ほとんどの人が逃げてしまったので、仕方なくです。そのときは、相手に反射を起こさせないようにしました。

また後日書きます。

(書きました)

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