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合気道を理解するために役立つ知識や名言、歴史上のエピソードを、信頼度が高く、また再版されていない書籍などから引用したものをデータベースにしました。

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たとえば、現在の合気道の抑え技は、ことごとくが相手をうつ伏せにする。一方、現在みられる多くの格闘技と呼ばれるものでは、相手を仰向けに倒すことで、その勝敗を決することが多い。これは、身体前面の軟らかい部分を無防備な状態とすることで、相手の死命を制することからくるものであろう。戦国乱世の組討ち技法も、その大半が敵を仰向けにすることによって、相手の首を かっ切り、あるいは鎧通しで心臓を一突きにすることを最終的な目的としていた。 ところが、日本で発達した柔術はとくに、近世以降、一方で「神武不殺」の理念をかかげ、相手を生け捕りにするために、うつ伏せに抑える技法を発達させた流儀も登場した。うつ伏せにすることで無理なく相手の反撃能力を軽減し、その死命を制することなく取り押さえることが可能となった。 戦前・戦中の合気道には、この双方の技法が存在した。 それが戦後、仰向けの技法が消えてしまった。なぜか。合気道は日本柔術が行き着いた、「相手を殺さない」という理念をさらに推し進め、手 荒な技法をことごとく排し、現代における新たな理念と技法体系の融合、確立をなし得たからである。それが「愛の武道」という、質的な変化であった。

愛の武道

戦後合気道群雄伝

加来耕三

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